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『ネクスト・ソサエティ』 P・F・ドラッカー (15)



『ネクスト・ソサエティ』(15)





ドラッカーについては、改めて詳しくご説明する必要
がないくらい有名な人物ですので、概略に止めます。


 
 ビジネス界にもっとも影響力をもつ思想家

 として知られる。

 「分権化」「目標管理」「経営戦略」「顧客第一」

 「知識労働者」「ベンチマーキング」「コア・コン

 ピタンス」などのマネジメント理念を生み出し、

 発展させてきた。

 クレアモント大学院大学教授。

 1909年11月19日生まれ。

 2005年11月11日死没
 

 (「著者紹介」から)








 1911年にシュンペーターが明らかに

 したように、経済活動の現実は創造的

 破壊による動的な不均衡である。

 今日の理論では市場で起こっていること

 を説明できない。そもそも市場が予測

 不可能なシステムではない。本質的に

 不安定なシステムである。不安定である

 以上、何者といえども自らの行動基盤を

 既存の市場に置くことはできない。人間

 行動を説明すべき理論としてはかなり

 深刻な問題である。

 明らかなことは、長期の均衡さえ短期の

 反応の集積にすぎないということである。

 しかし、まさにこのことが市場の強みで

 ある。市場が短期を規定する。 
    
                     (PP.205-206)

         (043-1-0-000-469)

 



 


 日本にはグローバル経済の経験が

 ほとんどない。産業のほとんどが保護

 されたままであり、おそろしく非効率で

 ある。紙を輸入することになれば、大手

 の製紙会社は2日もしないうちに消える

 かもしれない。

 金融サービスでも、門戸を開放した都度、

 アメリカその他の金融サービス機関に

 市場をもっていかれている。すでに外国

 為替取引は外国企業に握られた。

 外為のトレーダーになるには英語が不可欠

 である。2カ国語は流暢に話せなければ

 ならない。日本語はジュネーブではあまり

 使われない。資産管理の市場が開放された

 ときも、半年後には外国企業に取られて

 しまった。日本には腕のよい資産管理マネ

 ジャーがあまりいなかった。
            
                     (P.217) 

          (044-1-0-000-470)

 





 いま言ったことすべてにかかわらず、日本を

 軽く見ることはできない。一夜にして180度

 転換するという信じられない能力をもっている。

 ただし助け合いの伝統のあまりない日本では、

 痛みは耐えがたいものとなろう。

                      (P.218)

          (045-1-0-000-471)

 







ドラッカーは、日本の企業に対し、相当手厳しい
指摘をしています。「傷口に塩を塗る」ような指摘
です。


ですが、その反面、日本は決して侮れないこと
も指摘しています。偏見を持って話しているの
ではないことが分かります。


それは、ドイツとともに敗戦国でありながら、
戦後、短期間で復興を成し遂げた国であることを
認めているからです。


ドラッカーの指摘の中で、金融サービスに関する
日本の金融機関の状況は、この本が出版された
2002年から13年後の今日でも、ほとんど変わ
っていないことに気づくことでしょう。


日本の金融機関が設定した投資信託(ファンド)
が世界中で取引されている例は、私が知るかぎり
ありません。少なくとも日本のファンドで、世界で
名の通ったファンドはありません。


「東京市場にフジマキあり」と言われた、藤巻健史
さんのような、著名なトレーダーもほとんどいま
せんね。


藤巻健史さんは、米モルガン銀行東京支店長を
務めていた時、外為と債券、株式のトレーダーを
兼務していて、特に債券の売買で莫大な利益を
上げ、米国でも名を知られた存在でした。


ちなみに、伊勢丹のカリスマバイヤーとして有名
だった、故・藤巻幸夫(後に幸大と改名)さんとは
ご兄弟です。


他には、ニューヨーク在住の大竹愼一さんを著作
を通じて知っているくらいです。


外国為替取引において、米ドルが以前と比べ、
弱くなったとは言え、基軸通貨であることに変わり
ません。米ドル、欧州ユーロ、日本円が主要通貨
ですが、世界中どこででも使えるのは、米ドルだけ
です。


日本円が基軸通貨になることは、これからもない
でしょう。


「日本語はジュネーブではあまり使われない」
という記述は、思わず苦笑いしてしまいました。


ニューヨークに国連本部があり、ジュネーブには
国連事務局があります。


どちらにおいても、日本語は公用語にはなって
いない、と言われているのと同じです。


外国為替市場で、どの通貨がどれだけの比率で
使われているかを示す資料が見つかりましたので、
ご紹介します。



立命館大学の奥 田 宏 司さんの論文の中から
です。


2013 年の世界の外国為替市場における取引
(BIS と各国中央銀行の調査)
― ユーロと人民元に注目しながら ―
奥 田 宏 司



 BIS が通貨別取引を比率で示したのが第 2 表である

 (すべての種類の全為替取引額に対する各通貨の取引

 額比率、全比率は合計すると 200%)。

 一方がドルになっている取引は 13 年に87%、

 同じようにユーロが 33%、円が 23%、ポンドが

 12%などとなっている。

 この 4 通貨で200%のうちの 155%を占めている。

 以下、オーストラリア・ドル、スイス・フラン、カナダ・

 ドルとなっており、これらの先進諸国通貨を含めると

 174%となる。10 年以後、新興諸国通貨の成長が

 みられるが、世界の外為市場で取引されている諸通貨は

 依然として先進諸国通貨が圧倒的である。
 

 2013 年の世界の外国為替市場における取引
 (BIS と各国中央銀行の調査)
 ― ユーロと人民元に注目しながら ―
 奥 田 宏 司
 から


外為取引の通貨区分比率

外為取引の通貨区分比率



米ドルの取引比率が圧倒的であることが、この資料からも
理解できますね!







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