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『伊藤雅俊の商いのこころ』伊藤雅俊 日本経済新聞社 2003年12月17日

『伊藤雅俊の商いのこころ』(29)





長い間、『伊藤雅俊の商いのこころ』の中の名言に、お付き合い
いただき、ありがとうございます。

今回が最後になります。

伊藤さんは、「革新は辺境、苦境から生まれるのは確かですが、
革新を続けられるかどうかは別の問題です」と書いています。

ユニクロの運営会社、ファーストリテイリングの会長兼社長の
柳井正さんは、日経ビジネス誌の最新号(2014.01.06 No.1723)で、
京セラの創業者、稲盛和夫さんと新春対談を行なっています。

その中で、次のように語っています。
「僕の実家は1階が店舗で2階が住居という商店街の小さな店でした。
それも生まれたのは炭鉱の町です。地元の小学校が消え、廃山で
中学の同級生は何分の1かがいなくなった。同時に商店街もシャッ
ター通りになりました。つまり、決して恵まれた環境でスタート
したわけではありません。

炭鉱町の小さな商店が世界4位のアパレル製造小売業になったんです。
あなた方は何でできないんですかと思いますね。一人ひとりが気概
を持って働くことが、日本再生の一歩でしょう」(PP.12-13)




 「初心忘るべからず」という言葉があります。

 慣れから生まれる気の弛みや、謙虚さを失って

 傲慢になることを戒める言葉です。これを商売

 に当てはめると、「初心」は「創業のこころ」

 と読み替えることができると思います。「創業」

 は業を創るということですから、無から有を

 生み出すようなところがあります。人と違った

 特別のことではなくても、創業者にとって全て

 がはじめての経験であり、ゼロからの出発です

 から、不安で一杯になるものです。
 
                     (P.250)

         (085-1-0-000-286)



 


 ヨーカ堂の戦後の創業の地は東京・千住でした。

 千住は戦災に遭わなかったとはいえ、商業の立地

 としては恵まれた街とは言えません。お客様が

 わざわざよそから買い物に来てくださる商業地とは

 違います。だからこそ、お客様に来ていただける

 店作りに挑戦できたのです。 

                     (P.252) 

         (086-1-0-000-287)





 革新は辺境から生まれるという法則は、アメリカ

 でも実証されています。全米最大にして、世界

 最大の小売業になったウォルマート・ストアーズ

 の創業の地は、全米で最も貧しい小さな州といわ

 れるアーカンソー州です。


 中央から革新が生まれにくいように、大企業から

 も革新は生まれにくいという問題があります。

 企業規模が大きくなればなるほど、社員が会社は

 潰れないと思うようになり、ハングリー精神が

 希薄になって挑戦の気概が薄れるからです。革新は

 辺境、苦境から生まれるのは確かですが、革新を

 続けられるかどうかは別の問題です。

                     (P.253)

         (087-1-0-000-288)






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『伊藤雅俊の商いのこころ』伊藤雅俊 日本経済新聞社 2003年12月17日

『伊藤雅俊の商いのこころ』(28)





本著、『伊藤雅俊の商いのこころ』は小売業者のための
最適なテキストだ、と思います。

「商いの原理原則」をここまで噛み砕いて説明した本を、
今まで読んだことがありません。

テクニックについて書かれた本は、ゴマンとありますが、
基本を説いた本はあまりありません。基礎がしっかりして
いないと、応用はできないのです。

私も含めて、つい安易な道を選択しがちですが、一見する
と近道を進んでいるようでいて、必ず行き止まりに遭遇し、
袋小路に陥ってしまいます。

抜け出すために、原点に戻ることになります。
こうした考え方は、経営破綻したJAL(日本航空)を
わずか数年で復活させた、京セラの創業者で、名経営者の
稲盛和夫さんの考え方にも共通するものです。

商いの原理原則(基本)を理解し、どんな時でもそれを
忘れない姿勢は極めて大切で、そのことが身に沁みて
分かっているとブレることはありません。

このことは、商売に限らないことです。



 小売業の基本はできるだけ小さく、具体的に

 考えることです。一店一店、一人一人、一品

 一品をどれだけ丁寧に見ることができるかが

 肝心で、その行き着くところが「単品管理」

 です。それを担う人材の教育を飽きずに繰り

 返し、反復して訓練するのが小売業の基本な

 のです。

 
                     (P.246)

         (082-1-0-000-283)



 


 世の中がどんなに変化し、それを追ってヨーカ堂

 の商売がどんなに変わっても、変わらないものが

 あります。それは、一番大切なのはやはり人間で

 あるという、商売の基本です。

                     (P.247) 

         (083-1-0-000-284)





 自分でも万年ペシミストの自覚がある私は、常に、

 最悪のことを考える癖がついています。生来の

 心配性性格以外に、母や兄の商売を見て育った

 私は、一つ仕入れを間違えれば、たちまち食べ

 られなくなる商売の厳しさ、怖さが身に沁みて

 います。どんなに物が売れていても、必ず売れ

 なくなる時がくることも体験で知っています。

                     (P.248)

         (084-1-0-000-285)






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『伊藤雅俊の商いのこころ』伊藤雅俊 日本経済新聞社 2003年12月17日

『伊藤雅俊の商いのこころ』(27)





伊藤さんは創業者であり経営者でもありましたから、
ヨーカ堂が発展するまで苦楽を共にしてきました。

そうした経験に裏打ちされた、経営者の目は、足元を
しっかり観るだけでなく、遠くを見据えてもいて、
わずかな狂いもありません。

「木を見て森を見ず」だけでなく、「森を見て木を見ず」
でもないのです。

私が思うのは、演繹と帰納を巧みに操っているからでは
ないかということです。

演繹は、仮説を立てて、その仮説をいろいろなものに当て
はめていく手法です。

帰納は、多くの一見すると異なる事象に共通点を見出し、
1つあるいは複数の基本となる考え方を導き出す手法です。



 小売業の自由度が高いのは、売る相手が企業で

 ある製造業や卸売業と違い、個人のお客様を

 相手にする商売だからです。そのことは、

 お客様から絶対に離れられないことを意味します。

 驕る気持ちや、恐れを知らぬ振る舞いは、たち

 どころにお客様に見抜かれて信用を失い、そう

 なれば自由ではあり得ません。独立自尊の心意気

 と、孤独を恐れぬ自立心を持ち、己の欲望を抑える

 自制心を忘れず、常にお客様とともにあり続ける

 ことが、自由な商人の道なのです。

 
                     (P.243)

         (079-1-0-000-280)



 


 今のヨーカ堂は四半世紀前に比べ、企業規模も
 
 格段に大きくなり、財務内容もはるかに充実

 してますが、これからは企業の創造力や革新力

 を見なければならない時代になります。「元手」

 の内容も時代とともに変わってきます。間接金融

 にはない本物の資本市場の厳しい評価に耐え続

 けるには、一時も息を抜くことは許されません。


                     (P.245) 

         (080-1-0-000-281)





 小売業は人と人の商売ですから、一番大切な

 のは社員の質です。親切でよく気がつき、

 明るく礼儀正しい、体を動かすことを苦に

 しない、誠実で真面目な人間が小売業には

 絶対に必要です。コンピューターが発達し、

 情報があふれる時代になっても、判断する

 のは人間です。お客様を知り尽くした人間と

 そうでない人間が読む情報は、同じ情報でも

 違ってくるはずです。

                     (P.246)

         (081-1-0-000-282)






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『伊藤雅俊の商いのこころ』伊藤雅俊 日本経済新聞社 2003年12月17日

『伊藤雅俊の商いのこころ』(26)





この本も終わりに近づいて、いよいよ核心部分に迫って
きました。

「小売業はお客様があって成り立つもの」、という当たり前の
ことが、時に忘れられている現実を見ると、この言葉の重みを
ヒシヒシと感じます。

食品偽装問題はその典型です。お客様の存在を忘れてしまって
いた、と言われても返す言葉はないはずです。言い訳をするのは
みっともないことです。

食品偽装を長年続けてきて、担当者も経営者も感覚が麻痺して
しまったのでしょう。

「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ということわざがありますが、
いずれまた繰り返されるかと思うと、やりきれない思いが募り
ます。

そこには、意識の上で、お客様が存在しておらず、驕りが支配
していたからではないでしょうか。



 お客様あっての商売が、厳しいものである

 こと は言うまでもありません。しかし、

 お客様に 誠心誠意を尽くして、認めて

 いただければ、 何の後ろ盾がなくても、

 卑屈になって心にも ないことを言わなく

 ても、節を曲げて媚び へつらうことを

 しなくても、食べていけるのです。

 母と兄が身をもって示してくれたのは、

 商売の厳しさと同時に、商売の素晴らしさ、

 商売のありがたさでした。働きづめの生活の

 中にある、精神的に自立した自由人の生き方

 だったと思います。
 
                  (PP.242-243)

         (076-1-0-000-277)



 


 私は人に縛られるのも、人を縛るのも嫌いな

 人間です。社員にもそうあってほしいと思い、

 社員を必要以上に会社に縛りつけて、会社に

 依存しなければ生きていけない会社人間に

 しないように、卑屈にならず、誇りを持って

 生きられるように心がけてきたつもりです。

                     (P.243) 

         (077-1-0-000-278)





 商人には、出世階段を上るサラリーマンに

 必要な頭のよさとは別の、算盤(そろばん)

 と始末と才覚が必要で、それは市場の変化

 や時代の変化を読む目と言えます。

 「始末」は倹約や節約とは違う、英語の

 マネジメントに近い合理的な精神のことです。
 


                     (P.243)

         (078-1-0-000-279)






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『伊藤雅俊の商いのこころ』伊藤雅俊 日本経済新聞社 2003年12月17日

『伊藤雅俊の商いのこころ』(25)





「会社の寿命は三十年」という言葉を、日経ビジネス誌が
発表したのは1983年のことでした。

最近、日経ビジネス誌は「会社の寿命は18年」と述べています。
詳しくは、
最新版 会社の寿命 老化を防ぐ3つの処方箋
2013.11.4<1>

をご覧ください。

発表から31年が経過し、会社の寿命は短くなったのです。

栄枯盛衰は頻繁に行われているということです。

「平家物語」の冒頭部分)は時代が変わっても、変わらないもの
なのですね。

祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらは(わ)す。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。




 ヨーカ堂は多角化に慎重な会社でしたが、

 それでも小売業・サービス業の範囲内で

 多角化してきました。セブン-イレブン

 のコンビニエンスストアと、デニーズの

 レストランをはじめる時も、私は外国の

 友人から、「それは違うのではないか」、

 「一人一業だよ」と言われました。

 それでも成功したのは、時代がよかった

 からであり、人に恵まれたからだと思い

 ます。

                  (PP.240-241)

         (073-1-0-000-274)



 


 企業の寿命は三十年という説がありますが、

 一つの産業で成功した人が、次でも成功する

 例は稀です。「興産・興業」「減産・減業」

 という言葉があるように、企業の盛衰は産業

 の盛衰からは逃れられません。

                     (P.241) 

         (074-1-0-000-275)





 商業の原点は「自営業」であり、自営は人に

 使われるのではない自立した生き方を指して

 おり、自立した生き方は自由に通じます。


                     (P.242)

         (075-1-0-000-276)






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